キャリートレードとは
キャリートレードとは、低金利の通過で投資資金を調達し、それを高金利の外貨に換えて運用することで、より高い収益をあげることを目指す投資手法のことです。
キャリートレードは、主に海外のヘッジファンドなどが良く使う手法で、低金利で調達した資金を、株式、債券、商品、不動産など非常に多岐にわたって運用します。
FXなどで、低金利の円を売って、ランドやユーロ、オーストラリアドルなど、高金利通貨を購入して、より多くのスワップポイントを獲得しようという投資も、広い意味では「キャリートレード」といっていいでしょう。
最近では各国が低金利政策をとるようになったことから、キャリートレードという言葉はあまり耳にする機会が減ってきました。
しかしかつては、日本の低金利状態が長期間継続し、外国通貨との金利差が拡大していたため、低金利の円を売って、高金利国で運用する「円キャリートレード」が主流でした。
これが円安を招いていたため、円売りのポジションを取っていた方は、スワップポイントと為替差益を獲得し、大きく利益をあげていたようです。
また、一時の原油や金などの商品相場の高騰は、円キャリートレードで調達した資金の多くが商品市場へと向けられたことが要因となっていました。
今後、円のキャリートレードがおこなわれるようになるには、
1.日本の低金利状態が長期間続くという想定される場合
2.今後も外国通貨との金利差の拡大が想定される場合
3.将来的に為替相場が円安に振れる可能性が高いと想定される場合
の3つの条件がそろう必要があります。
この条件がそろったら、キャリートレードの流れに乗って、円売りのポジションを取ってみるのもいいでしょう。