自動ストップロスとは
ちょっとしたきっかけで、為替相場が急変してしまう場合があります。
レバレッジを効かせて投資をおこなう「FX」では、相場が急変してしまうと損失はどこまでも膨らんでしまいます。
そこで、投資家を保護する目的で、ほとんどの外国為替証拠金取引の業者は、「自動ストップロス」の仕組みが備えてあります。
この「自動ストップロス」とは、多額な損失が発生するのを未然に防ぐ目的で、損失額が一定の割合を超えると、自動的に現在保持している取引(ポジション)を清算させる…、つまり「損失を確定させる」「損切りさせる」仕組みのことです。
「自動ストップロス」が発動するのは、証拠金から評価損分を差し引いた額が、「維持証拠金」を下回ったときです。
「証拠維持金」はポジションを維持するために最低必要とされる証拠金の水準のことで、FX業者が事前に公表しています。
例えば、1ドル=80円で1万ドルの買いポジションを、証拠金5万円で建てていたとします。
この取引の維持証拠金が2万円だとすると、評価損が3万円…、つまり為替レートが1ドル=77円になったとき、自動ストップロスが発動されます。
自動ストップロスが発動される場合、注文は成行注文で出されますので、取引の少ないマイナー通貨では、ストップロスの価格よりもさらに損失が膨らむケースもあります。
外国為替市場は24時間機能しているため、予期せぬ急激な価格変動から身を守るためにも、自動ストップロスは必要な仕組みといえるでしょう。
しかし、頻繁に自動ストップロスが発動されたのでは、落ち着いて取引ができません。
十分な証拠金をもとにFX取引をおこなうのがいいでしょう。