ユーロの特徴
ユーロでFX取引をする場合、ユーロとどの国の通貨を組み合わせるかが問題となります。
初心者は、為替に関する情報を入手しやすい「ユーロ・円」と通貨ペアで取引をするといいでしょう。
ユーロは1999年にEU(欧州連合)加盟国25カ国中12カ国において統一通貨として誕生し、実際に紙幣と硬貨が流通し始めたのは2002年になります。
(ちなみに当初の為替レートは、1ユーロが132.97円(1999年1月4日)でした)
以来、米ドル、日本円と並ぶ3大基軸通貨のひとつとして大量に取引されている、メジャーな通貨です。
ユーロ円 チャート
ただし、ユーロは経済的にも大きな国から小さな国まで加盟しているため、為替変動要因が掴みにくいという特徴があります。
また、「ユーロ・円」の相場は「ユーロ・ドル」の相場に非常に影響を受けやすいという特徴を持っているため、ドル相場にも注意を払わなくてはなりません。
このほか、「ユーロ・円」相場には、「米ドル相場と逆に動くことが多く、ユーロが上がれば米ドルが下がり、ユーロが下がれば米ドルが上がる…」という傾向にあります。
これは、世界で最も取引量の多い通貨ペアが「ユーロ・ドル」であることに由来します。
そのため、米ドルが売られる状況になると自動的にユーロが買われ、米ドルが買われれば自動的にユーロが売られます。
こうした特徴を知ったうえで、取引をおこなうといいでしょう。
ちなみに、ユーロのこのような性質を「アンチドル通貨」と呼んだりします。
これは、政治的に米ドルを持ちたがらない国は、外貨準備をユーロで行うことが多いことに由来しています。
米ドルに次いで世界の基軸通貨としての地位を固めつつあるといっていいでしょう。