FXで参考にしたい経済指標 「消費者物価指数」
■ 消費者物価指数とは
消費者物価指数は、日銀も金融政策の材料にする指標で、一般消費者世帯が購入する商品とサービスの総合的な価格の動きを指数化したものです。
日本の消費者物価指数は、東京都区部と全国に分け集計され、インフレの趨勢をみる指標として使われています。
金融当局の政策判断の材料にもなることから、金利の先行きを判断するための重要な指標です。
■ 米国消費者物価指数とは/CPI(Consumer Price Index)
米国消費者物価指数とは、都市部の消費者を対象とした小売・サービス価格の変化を算出した指数で、米国のインフレに関する最重要経済指標です。
消費者物価指数の上昇はインフレを意味するため、「利上げがあるかもしれない……」と判断します。
これは、米国の金融政策を決定しているFRB(米連邦準備理事会)やFOMC(米連邦公開市場委員会)が、この消費者物価指数を参考にして今後の金融政策を決定しているからです。
消費者物価指数はそれほど重要な指標なのです。
ちなみに、インフレの度合いを測る指標として、生産者物価指数(PPI)もありますが、消費者物価指数の方がより生活実感に近いため、生産者物価指数よりも消費者物価指の方がより重要視されています。
■ 米国消費者物価指数の発表時期と時間
米国消費者物価指数(CPI)は、毎月15日前後、ニューヨーク現地時間午前8時30分に、米国労働省労働統計局が前月分の結果を発表しています。
日本時間では、夏時間の4月~10月は21時30分、冬時間の11月~3月は22時30分になります。
また、生産者物価指数が発表された後に、消費者物価指数が発表されますので、他の指標との比較も重要になります。