FXで参考にしたい経済指標 「GDP」
■ GDPとは
GDP「国内総生産」は、Gross Domestic Productの略で、一定期間内に国内全体で新たに生産された財やサービスの付加価値額を合計したものです。
国内全体の生産活動を把握する経済指標で、実質GDPの伸び率で経済が好転しているか、悪化しているかを判断することができます。
また、GDPほとんどの国や地域で発表されていますが、その中でも注目しておきたいのがアメリカのGDPです。
米国GDPは、世界全体のGDPの約3割を占めるため、世界経済全体に大きな影響を及ぼす経済指標として注目されます。
外国為替市場や米国株式市場だけでなく、世界の金融市場への影響も大きいことから、世界経済のトレンドを把握するためにもチェックしておきましょう。
■ GDPの発表時期と回数
GDPは4半期ごとに発表されるのが一般的です。
その際、国によって発表回数が異なります。
英国、米国、ユーロ圏は各四半期とも、速報値、改定値(速報値の約1ヶ月後に発表)、確報値(改定値の約1ヶ月後に発表)と3回発表されます。
いいっぽう、フランスやドイツは各四半期とも、速報値、確報値(速報値の約2週間~4週間後に発表)と2回発表されます。
日本は一次速報、二次速報(一次速報の約1ヶ月後に発表)と2回発表されます。
カナダだけはGDPが毎月発表されます。発表されるのは2ヶ月前のものです。
なお、その他の国の多くは各四半期とも1回のみの発表が一般的です。
■ GDP 指標判断の注意点
前年度比、前期比との比較は重要です。
しかし、これらはたいてい事前予想がされているため、「事前予想より良かったのか、悪かったのか」を判断することが大切です。
また、最も注目されるのは速報値ですが、改定値や確報値も事前予想と大きく違うと、為替相場が大きく動くため注意しましょう。