ユーロ相場を知るための指標 「Ifo景況感指数」と「ZEW景況感指数」
■ Ifo景況感指数とは
ユーロ相場を知るために把握しておきたいのが「Ifo景況感指数(ドイツ)」です。
「Ifo景況感指数」は、Ifo研究所が旧西ドイツ約7000社の役員を対象に、日本の短観と同様の調査・集計を行ったものです。
「Ifo景況感指数」は「生産・在庫・受注・価格・雇用」の項目に分かれ、鉱工業生産との関連が高い指標です。
指標は1991年を100とした指数で示されており、数値だけでなく、前期との比較をすることでトレンドの判断をします。
また、発表が翌月下旬ということもあり、発表の早さから、ドイツの経済指標のなかで最も注目されています。
■ ZEW景況感指数 とは
「ZEW景況感指数」は、民間調査会社であるZEW(欧州経済センター)が経済アナリストに対し調査したものです。
向こう6ヶ月の景気見通しに対する予想を回答してもらい、楽観回答の比率から悲観回答の比率を引いて計算されます。
「ZEW景況感指数」は「Ifo指数」の1週間前に発表されるため、「Ifo指数」に対する先行指標として注目度が高まっています。
「ZEW景況感指数」の動きで全体のトレンドを予想し、後に発表される「Ifo指数」でトレンドを確認する……、という流れになります。
「Ifo景況感指数」および「ZEW景況感指数」については、アナリストによる事前予想がされています。
これらの発表とのブレについても注目すると、より精度が高まりますので、チェックしておくといいでしょう。